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巌流島・・「我でもなく、他人(ひと)でもなく」

  試合を前にして武蔵は絵を描こうとしていました。 その描写です。 ***********************  白い紙は、無の天地と見ることができる。一筆の落墨は、たちまち無中に有を生じる。雨を呼ぶことも風を起こすことも自在である。そしてそこに、筆をとった者の心が永遠に画として残る。心に邪があれば邪が、心に惰気があれば惰気が、匠気があれば匠気のあとが覆い隠しようもなくのこる。 人の肉体は消え...

巌流島・・生き方の相違

  吉川英治の原文です。 ********************  父の言いつけで、お鶴が武蔵の身の回りの世話をしていた。 現に昨夜なども、武蔵が父と夜遅くまで話し込んでいるあいだ、彼女はほかの部屋で編み物などをしていた。それは武蔵が「試合の当日は、何も支度は要り申さぬが、新しきさらしの肌着だけは整えておきたく思います」 と何かの折りに言ったので、肌着のみならず黒絹の小袖も帯紐も新しく縫って今朝...

巌流島・・すべてを捨てた小次郎

 以下、吉川英治の原文です。船で巌流島に向かうシーンです。小次郎側の視点です。 ************************  厳流は身につけている神仏のお札やら手紙の反古やら、また岩国の母が心をこめて縫った梵字の肌着までを、すべて元来の自己目的以外の物は、みな投げて、潮へ流してしまった。「さっぱりした」 と厳流はつぶやいた。 今の絶対的なものへ向かっていくあの気持ちには、あの人、この人と、思...

巌流島・・卑法の名

  吉川英治の原文です。 ******************* 「行ったのだが、あの部屋に行くと、妙に、止めるのも悪い気がしてなあ」  するとどこかで、 「太郎左右衛門殿っ、太郎左右衛門っ」  声は、家の外だった。 庭先の下の干潟へ、細川藩の早舟が一艘、漕ぎ寄せていた。その早舟の上に突っ立っている侍が呼んだのだ。 「武蔵殿には、もはや、お出ましなされましたか」  と訪ねた。 太郎左右衛門(大旦那...

巌流島・・止めなかった

  以下、本文の抜粋です。 大旦那と娘の会話です ******************* 「お父様」 「お鶴か。・・・何をしているのじゃ」 「もうお出ましも間もないかと、武蔵様のワラジを、庭口のほうへ廻して参りました」 「まだだよ」 「どうなされましたか」 「まだ、絵を描いていらっしゃるのだ。・・・・良いのかなあ、あんなにごゆるりしていて」 「でも、お父様は、お止めしに行ったんじゃないのですか」 ...

巌流島・・「武士」と「賭博師」

  武蔵は櫂を見つけたあと、それを削るとき、深夜に部屋を閉め切って、誰にも見られないように作業したと言われています。  櫂を振る練習とて同じです。誰もいない入り江まで行って、それを振ったと言われています。  かたや、小次郎は・・  彼は海岸の小高い丘で、ツバメ返しを練習しました。 みんなが下で見ています(目が点)。 武蔵もそれを見ています(ジーと観察)。  小次郎は手持ちのカードが、ハートの13と...

巌流島・・大旦那

 佐助を抜擢したのは大旦那です。 大旦那は出発の時間を気にしています。 ウロウロして、娘まで呼び出します。  ワールドカップで言えば、武蔵はフォワード、佐助はディフェンス、大旦那は監督といったところでしょう・・。  しかし監督といえども、前にしゃしゃり出てこないところが「無意識的」です。  意識の世界は、みんなしゃしゃり出てきますから・・。  試合の当日は、ゆっくりと時間が流れていきました・・。 ...

巌流島・・佐助は無意識層射

 今までの書き込みから言える事は、巌流島はふたりの剣の力の戦いではなかったようです。 試合の瞬間だけをとらえて、どうこう言えるものではないのです。 武蔵と小次郎という切り口から、時空がぶつかったのが巌流島だったのだと思います。  さて、佐助はどういう位置づけだったのでしょうか・・・  佐助は、武蔵にとっては無意識層だったと思います。 たぶん、安心しきって乗っていたと思います。  勝ってから島を離れ...

巌流島・・「弱い」が無意識にタッチ

 意識と無意識の通信状態が大事だと書きました。 武蔵はなぜ通信状態が良くなったのでしょうか・・。 それは「弱い」と言われたことに関係があるような気がします。  小次郎は「強い」と褒められてきたのです。 そして自分でもそう思うようになりました。 するとその部分だけを伸ばすようになります。 これを長所進展法と言います。  方や、武蔵はどうでしょうか・・。 「弱い」と言われて、分かれ道があると思います。...

巌流島・・意識と無意識の通信状態

 武蔵は無意識領域との通信が、とてもうまくいくようになっていたと思います。 無意識領域がうまくいけば、未来情報をどんどん拾えるようになると思うからです。  無意識領域は、時空の隅々まで行き渡っていると思うからです。  しかしその中にドップリ浸かれば、今度は視野を狭くすると思います。 小次郎がそうだったと思います。 彼はツバメのスピードに対して、無意識に反応する部分のみに特化したからです。  この違...

巌流島・・意識を無意識に降ろす

 意識は無意識に降ろさないと、使い物にはならないと思います。 武蔵はその作業をやっていると思います。 「鳥の声を聞け」はまさにそれでした。 意識で聞いても、ダメなのです。  武蔵はその「練習」をやったのではないかと思います。「外側」と通じるにはどうすれば良いか・・と思い続けたと思います。  私が富士通に入ったとき「どうすればいいんだ」と思い続けたように・・。  答えは「虚」からキタと思います。  ...

巌流島・・「反射」の方向を変える

「反射」の方向を変えることについて考えてみます。  小次郎は、「真っ直ぐ」でした(笑)。 彼は「汚い策略」が嫌いでした。 なのでツバメ返しだけの方向で反射させていました。 ********************** 「小次郎っ、負けたり!」 「なにっ」 「きょうの試合は、すでに勝負があった。汝の負けと見えたぞ」 「だまれ、なにをもって」 「勝つ身であれば、なんで鞘を投げ捨てむ。鞘は、汝の天命を投...

巌流島・・センサーという視点から2

 武蔵にも小次郎にも、外界からの刺激は同じように降り注いでいました。 しかし小次郎が「反射」させたのは、「ツバメ」でした。  ツバメに似た動きを察知すると、それを「反射的」に斬るという「反射」です。  武蔵は色々なものを「反射」させていました。 櫂、太陽、潮の満ち引き、浅瀬の具合・・  これは能力の違いでしょうか? それとも盲師派推命占術で言うところの命式の違いでしょうか? そうだとすれば、すべて...

巌流島・・センサーという視点から

 巌流島をセンサーという視点から考えてみます。 というのも、不思議研究所のメインコーナーでは、「私はセンサー」というテーマが始まっているからです。 それでブログでも斬り込んでみることにしました。  小次郎も武蔵も、センサーを持っていました。 しかし小次郎がなぜ負けたかといえば、センサーの向け方が問題だったのだと思います。   彼のセンサーは、自分の身体と結びついていました。 ツバメが飛んでくると、...

巌流島・・「教える」

 小次郎は、剣術を教える事で食べていました。なのでプロの剣術師でした。 しかもお城に雇われて、サラリーマンしていました。  しかし私が知る限り、武蔵は剣術で食べてはいなかったと思います。しかも人に教えてはいなかったとも思います。  武蔵は江戸に行ったとき、子供相手に読み書きを教える塾を開いています。お通と一緒に・・です。   かたや小次郎は、剣術を教えることを職業とし始めます。  教えたことが小次...

巌流島・・「感謝」

 世の中にはやたらと「ありがとう」を言う人がいます。 ああいう人の「私」はどっちでしょうか?  私は小次郎的だと思います。 なぜなら、「私」が閉じられているから、わざわざ言わないとイケナイのです。  武蔵に協力した人たちは、武蔵から「ありがとう」と言われるためにしたのではないと思います。 例えば、ありがとうを言う代わりが、武蔵の絵でした。  しかし武蔵も、絵を「人のため」に書いていたのではないよう...

巌流島・・武蔵と小次郎にとっての「私」とは?

 不思議研究所のメインコーナーでは、「運命の中での私とは」というテーマが続いています。 それでブログでも斬り込んでみることにしました。 武蔵と小次郎は「私」を、どう捉えていたのでしょうか?  例えば小次郎が勝ったとします。 彼は、誰かにお礼を言うでしょうか? 言わないと思います。 自分の実力で100%勝ったと思うからです。  武蔵もお礼は言わないと思います(笑)。 でも理由は正反対です。 言うとす...

巌流島・・「お前は弱い」は否定じゃない

  子供にポジティブな言葉をかけるという教育法があります。 それによれば、否定するのは良くないと言います。 「お前は弱い」は、否定でしょうか? 「お前はダメな人間だ」とは言っていません。良いとも悪いとも言っていません。  しかし世の中には「レベルを上げろ」という人がいます。これほどの「否定」はないのではないでしょうか・・。 ...

巌流島・・褒められた「自分」がコトを成し遂げたと思うからです

 うちには娘がいますが、彼女は小さい頃よく言いました。  「私のことをもっと褒めてよ」  しかし私は、褒めたことがありません。 褒めたことがないので、娘が上記の愚痴を言うのです(笑)。  今は愚痴を言いません。 それはなぜかと言えば、「事実」を認めつつあるからだと思います。  褒められて何かをすると、次第に「私は原因」になっていきます。 褒められた「自分」がコトを成し遂げたと思うからです。 ...

巌流島・・「武蔵よ、お前は弱い」という事実を告げる

 人を褒めて「成長」させるという手法があります。 特に子供などに対して行われています。  しかし「武蔵よ、お前は弱い」は、どうでしょうか?  事実を告げているだけだと思います。 「事実を告げる」・・これほど大きなことがあるでしょうか?  武蔵は自分では「俺は強い」と言い続けています。そのそばで「お前は弱い」というのは、事実を正確に見つめろ・・ということだと思います。  長所進展法を推奨する人たちが...

巌流島・・「武蔵よ、お前は弱い」2

 NHKのドラマでは、武蔵の父親を、ビートたけしが演じました。 父はまだ幼少の武蔵を庭に連れ出し、木刀で叩きのめしながら 「お前は弱い」  と言い続けます。 しかし武蔵は心の中で「俺は強い」と言い続けます。  お坊さんに叩きのめされるときも、同様です。武蔵は心の中で「俺は強い」と言い続けます。  それがあるとき、言わなくなります。  外から言われ続けた「お前は弱い」・・これがストンと落ちたのだと思...

巌流島・・「武蔵よ、お前は弱い」

  武蔵はなぜ「未来の戦い」が出来たのか、武蔵の内面から迫ってみます。  NHKのドラマでは、武蔵は最初叫んでいました。 「俺は強い、俺は強い!!」  しかし、まだちっとも強くありません(汗)「俺は強い」というのは、自分で自分に暗示をかけているように思えます。 リングに上がろうとするボクサーに、コーチたちがやることです。「お前は強い」・・と  しかしNHKはその手法を取りません。 村から出てきた武...

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森田健(もりけん)

Author:森田健(もりけん)
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森田健が実際に足で歩いて遭遇した出来事を皆さんに報告する場として「不思議の友」という無料会報誌を出版しています。
この本は、読んでいただけるだけで嬉しいです。
でも、何か意見を返してくれるともっと嬉しいです。
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