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[C1165] 佐助は念じた…「早く」 

「早く」と思わずつぶやいた佐助もその試合を一緒にしているのだと思いました。
しかし、佐助は自分も命を掛けている身、よしんば武蔵が勝てても、逃げ切れるかどうかは解りません。「もう見ていられなかった」けど、同じ舟に乗った仲間、恐る恐る目を上げて事の成り行きを見ようと顔を上げたと思います。

[C1069] むにゅっと

佐助の「早く!」の瞬間に、佐助は我を忘れている気がしました。
また次の瞬間には「しまった」と我に返っていますが、武蔵のことを自分のように感じています。

物語を読んでいて、その世界に入り込む時、まるで読者である私は入り込めば入り込むほど我を忘れます。
その世界の住人となってしまいます。

なんだか「私」という殻からむにゅ~っと「私」がその世界に搾り出されたような感覚があり、剥き出し感たっぷりになります。

佐助もまた剥き出し感たっぷりだったのだと思います。
剣法や操舵術というジャンルの差はあれ、その場に搾り出されてしまった私の感覚としては、佐助も武蔵も対等なんだと思いました。

私であって私でない。重なり合っているようです。

[C1046] >「早く!」と念じるところがとても感じました。

佐助は普通の人だし、いっしょに自分もそこにいるみたいでどきどきします。「自分が真っ二つにされたかのように」って、ところで、もう死にそうな感じです。死線の間際にただよっている感じです。
  • 2006/05/08-21:14:56
  • 投稿者 : リョウコ
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[C1035] 「もうよい」「いやだ・・」

武蔵に「もうよい」と言われた佐助は「いやだ、もっと漕がねば・・」と無言で答えた気がします。
これまでの人生、きっと常に淡々として平静であったろう佐助が、このとき初めて我を忘れて気持ちの全てを武蔵に傾けていたと思われます。
武蔵に、水に足を取られることなく 自在に動ける地面に立ち位置を確保してもらいたい一心で、思わず念じた一言「早く!」・・
ついさっきまで、決闘直前の武蔵に みじんの負担も与えぬよう、自分の気配を消すような さりげない心配りをしていたはずが、こんなに熱くなってしまっているとは、佐助自身 驚いたことでしょう。
が、遅かった、間に合わなかった・・自分の手落ち、情けなさに身の置き所なくしてつっぷした佐助・・
そのとき武蔵は既に万全の戦闘態勢であった・・。
佐助ほどの平静な男が、おもわず我を失った場面で、
武蔵はというと、いかなる状況をも不利としない不敵さを感じました。

[C1024] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2006/05/08-10:09:25
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[C1021]

敵がいて生死をかけたギリギリの状態では、団結する一心同体的な仲間意識が生まれやすいと思う。そういう中では、佐助のように船頭としての役割に限らず、自分ができうる限りのことを頭の中でめぐらせて行動してしまうのではないだろうか。
「早く!」と念じるところや、船底へうつ伏してふるえる、という状態は、一種仲間としての佐助の武蔵に対する思い、自分のなすすべのなさ、死の恐怖感の葛藤、ストレスの混在が見て取れます。
もし武蔵が破れたとしたら、佐助は嘆き悲しんだことだろう。でも敵が倒れたのを目の当たりにしたら、佐助はどうしたのだろう。見も知らぬ敵が眼前に死体として倒れたとしたら…嘆いただろうか…気持ち悪くなっただろうか…武蔵が勝った喜びで、ただの転がった人形のように見えただろうか…。武蔵は剣を極めることで、生きる意味を探し続けていたのではないかと思った。だから最後には剣を捨てたのではないかと。私の好みで言えば映画トロイのアキレス(ブラッド・ピット)に共鳴する。生きることに意味などない。ただ死ぬ時期が来るまで生き続けるだけ。
  • 2006/05/08-09:11:23
  • 投稿者 : けせらん
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[C1020] 船底が浅瀬を噛んだ時

佐助は「ああっ」と思ったと思います
武蔵は「ああっ」とも、「ちっ」とも思わなかったと思います
 
武蔵は、剣や兵法においては達人です
佐助は、剣や兵法においては凡人でしょう
 
佐助は、海や操船技術に関しては達人です
おそらく、武蔵はそれらにおいては凡人だと思います
 
二人には、なんの違いもなかったと思います

[C1019] >佐助は念じた…「早く」 


>- 来ている! 待ち構えている。
木陰に羽織のすそを見つけた佐助は、どんなに緊張しただろう・・
佐助の胸の高鳴り・・緊張・・

>「もうよい」
>佐助はそう言われてから、二つ、三つ大きく櫓幅を切った。
そういわれても・・少しでも岸に近づけなければ・・
砂浜を歩くのは時間がかかる・・足がぬれる・・
ここに、佐助の、武蔵への思いをすごく感じました。
少しでも岸に近づけたい・・
自然にそうしてしまったのだと思いました。

>しぶきも上がらないほとほ、どぼっと、スネの隠れるあたりまで。
まだまだ砂が深かったのだと思います。
ざぶざぶ歩く武蔵の後姿・・
ずっと静かに進んでいた時間と空間が、急に「その時」にむけて動き出した・・
それだけでも想像以上の緊張があったと思います。
その上、武蔵は、砂や海水に足を取られながら、歩いている・・
命がかかっている、その時、その場に向う武蔵の後姿・・
岸はまだ先・・
佐助は心配を通り越して、もう本当にどうしていいか分からない状態だったのだと思いました。

そして、向こうから駆けてくる敵方。

>早く!
命がかかっている戦いの場面というのは、経験したことがないので、どれほど緊迫しているか、私の想像では追いつかないかもしれません。
まだ海水を歩く武蔵と、駆け寄る敵方の両方を見ていた佐助・・
どう考えても武蔵が不利な立ち居地。
この短い言葉の中に、短いだけに、その時の佐助の思い、緊迫した状況が伝わってくるように思いました。

>自分が真っ二つにされたかのように
私は佐助は凡人だと思います。
だからこそ、ここまで武蔵に寄り添い、でしゃばらず、戦いの前の緊張の中にある静かな時間を、武蔵と過ごせたのだと思います。
圧倒的不利な立ち居地に立った武蔵を見て、見ていられずうつぶしたのは、自分の身の危険も感じたかもしれませんが、それと同じほど、武蔵の身の危険も感じたのだと思いました。
それほど、どうみても、不利な状況だったのだと思います。

>お互いがお互いに、命を預けているのです。
「もうよい」という武蔵。
それでもごぐ佐助。
お互いが命を預けながら、お互いを気遣っている・・そんな風に思いました。

[C1017] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2006/05/08-01:50:39
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[C1015] >佐助は念じた…「早く」 

読んでいて、わたしも息を詰めながら、「早く!」と思いました。
はらはらして見ていられない・・
でも、見ずにいられない・・
佐助の気持ちが伝わってきます。
命令に背いて櫓を大きく切った佐助は、少しでも武蔵の不利な状況を避けたかったのだなと思います。

[C1014] >「早く!」

武蔵と佐助の目に映る光景は同じものなのに、まったく違ったものに見えていたように感じます。
すでに待ち構えている小次郎を前に、どう戦うかを知っているのは武蔵だけです。
先手を取られたような状況を描写するのには、違う視点の佐助によってその緊迫感がより伝わってくるようです。
佐助が武蔵の命令に背いて櫓を漕いだのも、少しでも砂浜近くまで送りたいという一心だったと思います。
あぁなんてこった・・・俺が漕いだのに遅れちまって・・・
これでは武蔵さまがやられちまう・・・
と思ったかどうかはわかりませんが、自分を責める気持ちと武蔵を思う心が「早く!」になったように思いました。

[C1013] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2006/05/07-22:37:34
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[C1009] 早く

 この場合の島における全ての場を見る視点として「早く」だったかもしれません。「早く」の後ろにつづく言葉の全てがぐるぐると佐助の頭と口のなかで旋廻して「早く」という言葉だけしか口をついででなかったのではないのかと思いました。何がなんだかわからないけど「早く」・・のような気がしました。
  • 2006/05/07-18:50:20
  • 投稿者 : yk
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[C1008] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2006/05/07-17:43:10
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[C1007] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2006/05/07-16:42:22
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[C1006]

935さんは現象を表面だけしか捉えていないかも。
武蔵は敵が現われた途端戦闘モードになり海に飛び込んだと解釈しています。
この時佐助を助けることなど頭にはないほど集中(無心)になっていたと解釈しています。

生死の狭間の葛藤を吉川なりに描写していると思いますね。
  • 2006/05/07-16:30:50
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[C1005] 佐助の存在

まるさんの[996]に100%同意します。 
私が思いますには、”場を共有する = 感情移入する”ではありません。
感情移入とは、たとえば、ヒロインになった気になるとか、高倉健(古くて
すみません)になったつもりで、肩で風を斬ってみたりを言うのでしょう。

この場面、佐助は剣豪武蔵になって、つまり武蔵に感情移入していたとは思
えません。 佐助は佐助の視点から、巌流島上陸の模様を観ていた、といって
いいと思います。 佐助は武蔵ではありません。 二人に個性の違いがあって
も当然です。 しかしながら、異質な二人であっても、その場を共有すること
は十分可能だと思いますが如何でしょうか。

さあ、岩流島の決闘が始まりました。 武蔵は小舟に乗ってやって来ます。
小舟を漕ぐのは佐助です。 それを察知した小次郎が、水際まで迫ります。
その真っ只中で、武蔵と佐助の違いを描写して、いったいどうするつもりなの
でしょう。 達人と凡人の違い? それが、この場面で問われていることでし
しょうか? 原作者の吉川英治が書きたかったのはそんなこと・・・?

武蔵と佐助は違う存在です。 一方は剣豪で、一方は先頭です。
性格だって違うでしょうし、佐助は凡人なのかもしれません。
しかしながら、この緊迫の場面を最も適切に表現するには、凡人・佐助の視点
がどうしても必要でした・・・しかも、武蔵と場を共有していたと思われる佐
助だからこそ、あの緊張感溢れる情景描写が生まれたのではないでしょうか。
仮にですが、佐助は恐怖心から「早く!」と呟いたことにしましょう。(笑)
(吉川英治は、あの世で怒っているかもしれないですが)
快く100歩譲りましょう。(笑×2)
でも、だからといって何でしょう? 何か凄いことが起きるのでしょうか?

佐助が怖がって、怖じ気づいて、震え上がった凡人でも、物語には何の影響も
ありません。 吉川英治はそのような佐助であっても、やはり佐助の視点で物
語を書いたと思います。 でなければ、活きた小説は書けません。

「宮本武蔵」に限らず、原作をテレビや映画が超えたためしが無い、という思
いを私は常々持っておりました。 その理由が、もりけんさんのお陰でわかり
ました。 テレビや映画では、①主役の視点、②ライバルの視点、③ナレーシ
ョンの視点ぐらいしか、手の内がなかったからではないでしょうか。
③のナレーションとは、言い換えれば”傍観者”の視点とも言えそうです。

例えば、武蔵が決闘当日、絵を描く場面がありますが、あれをナレーターが
「武蔵は筆を取り、絵を描き始めた・・・いつしか、没頭していた」と言い、
そのような映像が流れたとします。 それでも、何となく意味は伝わります。
しかし、もりけんさんが書かれたような、生死のかかった緊迫した状況下で
見せた武蔵のやさしさや、ワビサビみたいなものが本当に伝わるでしょうか?
やはり、傍観者的ナレーションは、場を共有したであろう佐助の視点には負
けるでしょう。

「早く!」の場面でも、同じことが言えると思います。
やはり、佐助という男の視点を通して語られているからこそ、物語が活き活
きと迫ってきます。 ですから、佐助はなくてはならない存在です。
実は、こんなこと、私は想像も出来ませんでしたから、やはり、もりけんさ
んは凄いという他ありません。 また、原作者の吉川英治も達人です。

そして、もし神の視点があるとすれば、佐助と武蔵は対等だと思います。
存在の価値に違いはありません。
ただの先頭・佐助がいるからこそ、武蔵とは何物なのかが表現可能なのです。
人間も神も、優れた物語が必要かもしれません。 たとえ、エンターティナ
ーであっても、より深く感動を覚える作品なら、誰だって満足します。
(神もそうかもしれません)
その意味においても、他のどんな意味においても、佐助は重要人物です。
劣った存在なんかじゃありません。

[C1004] >早く

じっと武蔵の姿を追う佐助の気持ちになってしまいました。
そんな戦いなんてどうでもいいから逃げようと駆け寄ってしまったのだと思いました。
でも武蔵は進んでいく、助けられない、
「早く・・」
佐助の気持ちを感じて苦しく思いました。

[C1003] それに

佐助をまきぞえにしたくないという気持ちがあったから、

ひざまでつかりながら、水辺をざぶざぶと行ったのでしょう・・・・・

追っ手がくるまでに船を漕いで佐助が逃げれるから・・・・

[C1002] ↓

助かりたいなら、敵がいる浜(浅瀬)に行かないでしょう。

沖にもどり、離れた桟橋に行くでしょうが・・・・・・・

[C1001] 補足

早くも佐助の焦りからの言葉。
無意識から発した言葉と思うけど
その真意は恐怖からだと思う。
  • 2006/05/07-14:58:11
  • 投稿者 :
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[C1000]

浅瀬に噛むまで突っ込んだのは恐怖で気が動転しているからと思うんだけどな~。

場の雰囲気に圧倒されているのが正しかったかも。
感情移入はしていないかもなあ。
  • 2006/05/07-14:52:50
  • 投稿者 :
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[C999] あの~

佐助は自分が助かりたい一心で、武蔵の命令を背き、
二つも三つも・・浅瀬に噛むまで船を前へ進めた?!
ちょっと、あり得ないでしょう・・。
あなた、理解力足りないんじゃない?!

感情移入だって、そんなあなたが思うものとは、
質が全く違うと思うよ。

あのさ、『佐助は念じた・・・「早く」』を読んで
あなたはどう思ったのよ。
あなたの感じた事を書けば?!
それだけで、いいよ。
  • 2006/05/07-14:34:26
  • 投稿者 : まる
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[C998] 付け加え

感情移入に日常でも簡単にできますよね。映画をみて泣いたり、主人公になった気分を味わったり。
それと同類ですよ。
  • 2006/05/07-13:51:10
  • 投稿者 :
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[C997]

場の雰囲気=危機迫る感覚でしょ~~ね。
自分が助かりたい一心ですべて行動しているような。
だから武蔵の命令に背くことをしたんでしょう。
佐助は凡人です。
  • 2006/05/07-13:46:13
  • 投稿者 :
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[C996] >「早く!」

佐助、武蔵双方の空気がピーンと張り詰めていている
様子が、恐ろしいほど伝わります。

>「早く!」
ただの一船頭ではないです。対等になっています。
確かに、武蔵は何も思っていないと思います。
目線、場、を共有している佐助の感情です。
感性が豊かで、場の雰囲気を感じ取れなければ
ここまで、感情移入は出来ないように思います。
佐助もまた、ただものではないです。
  • 2006/05/07-13:27:53
  • 投稿者 : まる
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[C995]

武蔵は小次郎しか眼中にない点から推測すると
武蔵と佐助は一身胴体なわけない。(早く)は第一に死にたくないからでた言葉。達人と凡人の違いを描写したものでしょう
  • 2006/05/07-13:00:32
  • 投稿者 :
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[C994] 読んでいて

私も「早く!」と思いました。
胸が苦しくなりました。
そしてやっぱり見ていられなくなると思いました。
 
武蔵の「もうよい」という言葉に従わずに浅瀬に乗り上げるまで漕ぎ進めた佐助は、武蔵が不利になるということしか頭になくて夢中で櫓を大きく切ったのだと思いました。

[C993] 「陸にあがってくれ」

という言葉がこのあとに続くのかなと思いました。
早くあがらないと、武蔵が不利になる、と思った。だから、その武蔵の前に小次郎が立ちふさがったとき、「もうだめだ、斬られる」と思い、船にうつぶせたと思います。

「早く」と念じた時点で、佐助ははじめて武蔵に「勝ってほしい」と願ったのかもしれないと思いました。

[C991]

>そして佐助は、単なる船頭ではなくなっています。
 武蔵の命令に背いて、櫓を漕いでしまいました

大旦那に船を漕ぐように言われる前から佐助の心は武蔵のかたわらにいたように思います。
二つの身体だけれど、魂がいっしょに寄り添っているように感じました。


>早く

水を掻き分けて歩く武蔵は佐助だった・・(言い方ヘンだけど)
自分の腹をばっさりと斬られたような痛みを感じてたのではないか。。。。


(自分に酔ってるとか言われそうですが。。(爆)
でも、本当に斬られたように痛くなるから身体って不思議です)

[C990] >なんてこったい・・・!(笑)

佐助の気持ち、痛いほど、わかります(ほんとかな?)
運命を共にし、未来を予感しながらも、ふいに訪れる何か・・・
「念じてしまう」とゆうのが、胸を打ちます。
たとえそれが、運命の範疇であったとしても、どこから
沸き上がるのかわからない、武蔵への忠誠心・・・。
思わず、ではないかもしれないけれど、深くその身を
案じる時・・・。
この物語のクライマックスとは別に存在する、とても
小さな物語に、なんか・・・とてつもなく愛着が湧いて
しまいました。
自分とは関係のないような物語の中にも、こうして
感じいることがある・・・とゆうのは、例えかけらでも
実体のない自分を重ね合わせているからかもしれません。



[C989]

>まだ磯の砂地までは水面20間もあった。
>佐助はそう言われてから、二つ、三つ大きく櫓幅を切った。

一つ一つの描写に息を呑みました。20間・・・計算したら約36メートルでした。長い距離です。しかも水の中。圧倒的に不利な状況なのだと思いました

佐助には一瞬の考える間もなかったのだと思いました。
絶対的上下関係と思われる時代に、「もうよい」と言われたにもかかわらず・・・佐助はでしゃばったわけではないと思います。とっさの判断だった。
そこには自分の保身の気持ちもなく、この状況にどう対応するか、これしかなかったのだと思いました。

>自分が真っ二つにされたかのように、船底へうつ伏してふるえていた。

佐助は外側から見ているだけです。同じ外側にいても、本当に心が外側にあったとしたら「自分が真っ二つに」と感じられないと思いました。スタコラ逃げてしまうと思います。

佐助の心はいつから武蔵に沿ったのだろうと思いました。大旦那から船頭を命じられた時から・・・でも、相手の武蔵も佐助と沿うことがなかったら、ここまでの関係にはならなかったのだと思いました。

舞台は生きるか死ぬか・・・です。私が日常において、佐助のように心を沿わせることができる時はあるだろうか・・・と考え込んでしまいました。

ところでスレッドテーマは「なんてこったい」です。佐助が我に返ったとき、一番最初に思うことは「あはは、なんてこったい」と思い、脱力すると思いました。

[C988] >お互いがお互いに、命を預けているのです。

鳥肌が立ちました。
 
一身胴体のような感じがします。

[C987] >佐助は念じた…「早く」

思わず、こちらまで早くって思ってしまいました。
映画を観ていると重なりました。
 >武蔵の命令に背いて、櫓を漕いでしまいました。」
しまったと思っときから佐助は我を忘れていると思いました。相手が水際にいるからこそ、櫓を漕いでしまった。命を預けあってなかったなら、舟は海に向かってるかもしれないと思います。我を忘れた状態ってなんでも出来ちゃうと思いました。物事に対してどうするしかなくそこにエゴはまったく無いんだと思いました。


  • 2006/05/07-11:01:38
  • 投稿者 : Ciel
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[C985] >佐助は念じた…「早く」 

早く!

という佐助の内なる声は、とても鮮烈で・・
しかし繊細で・・
しかしはっきりと私の内部の届くような感じがしました。。

佐助の声でありながら、

その声は、いったい・・
どこから発せられたのだろうか・・
そして、どこを経由して、読者のこころに届いたのだろうか。。

と、ふと、不思議に思いました。

佐助の視点から発せられた・・
でも、
その声は、

佐助・・というひとりの人間という「個」の枠組みを超えてしまっているかもしれない・・と思いました。


>もう、上下の関係は無くなっていると思いました。
 
>お互いがお互いに、命を預けているのです。


佐助の視点は、武蔵を後ろから見た視点でもありました。


そのとき、佐助は、武蔵を包含し、
武蔵を命をかけて守っていたのだと思いました。

上下の枠組みが無くなり・・
視点が浮遊する。。

そして、お互いに命を預ける水平関係。。

直前まで、佐助の用意した女房のような綿入れぬくぬくと包まれていた武蔵。。

闘いの直前であっても、
その最中であっても、

そのぬくもりや、繊細のネットワークは、
結界となり、武蔵を守っていたのかもしれないと思いました。



[C984] >自分が真っ二つにされたかのように、船底へうつ伏してふるえていた。

ここでやっと我に返ったのかと思いました。
それまでは佐助は完全に武蔵の視点だったのだと思います。
他人事だったらここまでにならないと思いました。
映画やテレビではある特定の人物の視点で表現するのは難しいと思いました。
どうしても自分を外側に置いてしまいます。
いやむしろ、この場面は武蔵にばっかりに注意が行ってしまいます。
自分と他人を隔てている境界線とは一体何だろうかと思いました。
佐助は「これが自分だ」というものを持っていないのだと思いました。
職業の選択も結婚相手も身分制度で制限されているこの時代、
外側によって決められてしまっているため、
自分で決めないという時代背景もあるのかなと思いました。

[C983]

巌流島は一見とても静かだったのだろうと思いました。
そこで。。佐助は、淡々と漕ぎ、自分になり、櫂の先から巌流島になり、そして己でありながら、なぜか無心の武蔵にもなったのだ、それに沿ったのだ。。飛び出て届いたのだ。。と思いました。武蔵が無心だから沿えたのかもしれません。

その時そこで佐助という個人は抜け落ちてしまっているように思いました。佐助個人の生活とか幸福とか不幸とか。。そういう場所に佐助はいないのだと思いました。佐助は佐助でしかないのだけれども。

>佐助はもう見ていられなかった。自分が真っ二つにされたかのように、船底へうつ伏してふるえていた。

見ていられなかった。。うつ伏してしまった。。なんて入り込んでるんだろうと思いました。なんて感じやすい心と体なんだろうと思いました。そしてそれに身を預けることができた佐助はなんて。。弱々しくて心震えているんだろうと思いました。自分が飲まれたものに逆らわなかったというところがです。翻弄されたまま、ただそうあった。なんだか食べたいぐらい好きです。

人間は。。感じやすい体と心をもってるのだと思います。しかしそれを表に出せる人は少ないように思います。弱さ。。だからです。しかし弱さほど胸打たれることは無いと思いました。みんなホントは「弱い」んだと思いました。

[C982] >佐助は念じた…「早く」 

武蔵は佐助を気づかい、「もう、よい。」と、言ったのかと思いますが、佐助はこれから戦いを迎える武蔵と一心同体だったために、武蔵の命令に背き、船をこぎ、「早く」と念じたのだろうと思います。
自分の身の安全を確保することより、気持ちは一緒に戦っていたのだと思いました。
 
また、佐助の視点で描くことで、2人の様子を描くことが出来ると思いました。武蔵の視点では、自分のことは眼中にないでしょうから。。テレビや映画と違い、だい3者の視点というの必要だったのだろうと思います。

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佐助は念じた…「早く」 

 
 とうとう船は、巌流島の付近までたどり着きました。
 さっそく本の抜萃です。
 
**********************
 
 武蔵は、かぶっていた綿入れを脱ぎ捨てて
 
「まっすぐに」
 
 と言った。
 舳先はそのまま進んだ。
 けれど佐助の櫓は、どうしても大きく動かなかった。
 寂として、人影も見えない島には、ヒヨドリが高く鳴いていた。
 
武蔵「佐助」
 
佐助「へい」
 
武蔵「浅いなあ、この片は」
 
佐助「遠浅です」
 
武蔵「無理に漕ぎ入れるには及ばぬぞ。岩に船底を噛まれるといけない。潮はやがてそろそろ引き潮ともなるし」
 
佐助「・・・?」
 
(ここからは森田が抜粋して載せます)
 
 佐助は答えを忘れて、島の内の草原へ目をこらしていた。
 木陰にちらと、羽織のすそがひらめいていた。 
 
- 来ている! 待ち構えている。
 
 巌流の姿があれに。
 と指さそうとしたが、武蔵の様子をうかがうと、武蔵の眼もすでにそこにいっている。
 
 武蔵は船から立ち上がると
 
「もうよい」
 
 と佐助に言った。
 だが・・・
 まだ磯の砂地までは水面20間もあった。
 佐助はそう言われてから、二つ、三つ大きく櫓幅を切った。
 船は、急激に、グーグーと突き進んで、とたんに浅瀬を噛んだものとみえる。船底がどすんと持ち上がったように鳴った。
 左右の袴の裾を、高く掲げていた武蔵は、その弾みに、海水の中に、軽く飛び降りていた。
 
 しぶきも上がらないほとほ、どぼっと、スネの隠れるあたりまで。
 
 さぶ!
 ざぶ! 
 ざぶ・・
 
 かなり速い足で、武蔵は地上に向かって歩き出した。
 引っさげている櫂の木剣の切っ先も、海水を切っている。
 
 五歩
 また十歩と
 
 佐助は櫓を外したまま、後ろ姿を自失して見ていた。毛穴から頭のしんまで寒気だって、どうすることも忘れていたのである。
 
 とそのとき、
 はっと、彼は息詰まるような顔をした。彼方の松の陰から、巌流の姿が駆けてきたのである。大きな業物のぬり鞘が日をはね返し、銀弧の尾のように光って見えた。
 
 ざっざっざっ
 
 武蔵の足は、まだ海水の中を歩いていた。
 
 早く!
 
 と彼が念じたのも空しく、武蔵が磯へ上がらぬ間に、巌流の姿は水際まで駆け寄っていた。
 
 しまった、と思うとともに、佐助はもう見ていられなかった。自分が真っ二つにされたかのように、船底へうつ伏してふるえていた。
 
 巌流は先を越して、水際に立ちはだかった。
 大地を占めて、一歩も敵にゆずらぬように。
 
*************************
 
 
 ほとんどが佐助の視点で書かれています。
 こういう描写はテレビや映画では、とても難しいです。
 
 この時点で、武蔵は何も思っていないはずです。
 なので、佐助の視点を借りなければ、無理なのです。
 
 そしてそれは「武蔵の後ろ姿」の描写でもあります。
 
 ここまで準備をしていながら、最後は、いい立ち位置が取れない場面です。
 圧倒的に不利になりそうです。
 
 そして佐助は、単なる船頭ではなくなっています。
 武蔵の命令に背いて、櫓を漕いでしまいました。
 
 もう、上下の関係は無くなっていると思いました。
 
 お互いがお互いに、命を預けているのです。
 
「早く!」と念じるところがとても感じました。
 
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38件のコメント

[C1165] 佐助は念じた…「早く」 

「早く」と思わずつぶやいた佐助もその試合を一緒にしているのだと思いました。
しかし、佐助は自分も命を掛けている身、よしんば武蔵が勝てても、逃げ切れるかどうかは解りません。「もう見ていられなかった」けど、同じ舟に乗った仲間、恐る恐る目を上げて事の成り行きを見ようと顔を上げたと思います。

[C1069] むにゅっと

佐助の「早く!」の瞬間に、佐助は我を忘れている気がしました。
また次の瞬間には「しまった」と我に返っていますが、武蔵のことを自分のように感じています。

物語を読んでいて、その世界に入り込む時、まるで読者である私は入り込めば入り込むほど我を忘れます。
その世界の住人となってしまいます。

なんだか「私」という殻からむにゅ~っと「私」がその世界に搾り出されたような感覚があり、剥き出し感たっぷりになります。

佐助もまた剥き出し感たっぷりだったのだと思います。
剣法や操舵術というジャンルの差はあれ、その場に搾り出されてしまった私の感覚としては、佐助も武蔵も対等なんだと思いました。

私であって私でない。重なり合っているようです。

[C1046] >「早く!」と念じるところがとても感じました。

佐助は普通の人だし、いっしょに自分もそこにいるみたいでどきどきします。「自分が真っ二つにされたかのように」って、ところで、もう死にそうな感じです。死線の間際にただよっている感じです。
  • 2006/05/08-21:14:56
  • 投稿者 : リョウコ
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[C1035] 「もうよい」「いやだ・・」

武蔵に「もうよい」と言われた佐助は「いやだ、もっと漕がねば・・」と無言で答えた気がします。
これまでの人生、きっと常に淡々として平静であったろう佐助が、このとき初めて我を忘れて気持ちの全てを武蔵に傾けていたと思われます。
武蔵に、水に足を取られることなく 自在に動ける地面に立ち位置を確保してもらいたい一心で、思わず念じた一言「早く!」・・
ついさっきまで、決闘直前の武蔵に みじんの負担も与えぬよう、自分の気配を消すような さりげない心配りをしていたはずが、こんなに熱くなってしまっているとは、佐助自身 驚いたことでしょう。
が、遅かった、間に合わなかった・・自分の手落ち、情けなさに身の置き所なくしてつっぷした佐助・・
そのとき武蔵は既に万全の戦闘態勢であった・・。
佐助ほどの平静な男が、おもわず我を失った場面で、
武蔵はというと、いかなる状況をも不利としない不敵さを感じました。

[C1024] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2006/05/08-10:09:25
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[C1021]

敵がいて生死をかけたギリギリの状態では、団結する一心同体的な仲間意識が生まれやすいと思う。そういう中では、佐助のように船頭としての役割に限らず、自分ができうる限りのことを頭の中でめぐらせて行動してしまうのではないだろうか。
「早く!」と念じるところや、船底へうつ伏してふるえる、という状態は、一種仲間としての佐助の武蔵に対する思い、自分のなすすべのなさ、死の恐怖感の葛藤、ストレスの混在が見て取れます。
もし武蔵が破れたとしたら、佐助は嘆き悲しんだことだろう。でも敵が倒れたのを目の当たりにしたら、佐助はどうしたのだろう。見も知らぬ敵が眼前に死体として倒れたとしたら…嘆いただろうか…気持ち悪くなっただろうか…武蔵が勝った喜びで、ただの転がった人形のように見えただろうか…。武蔵は剣を極めることで、生きる意味を探し続けていたのではないかと思った。だから最後には剣を捨てたのではないかと。私の好みで言えば映画トロイのアキレス(ブラッド・ピット)に共鳴する。生きることに意味などない。ただ死ぬ時期が来るまで生き続けるだけ。
  • 2006/05/08-09:11:23
  • 投稿者 : けせらん
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[C1020] 船底が浅瀬を噛んだ時

佐助は「ああっ」と思ったと思います
武蔵は「ああっ」とも、「ちっ」とも思わなかったと思います
 
武蔵は、剣や兵法においては達人です
佐助は、剣や兵法においては凡人でしょう
 
佐助は、海や操船技術に関しては達人です
おそらく、武蔵はそれらにおいては凡人だと思います
 
二人には、なんの違いもなかったと思います

[C1019] >佐助は念じた…「早く」 


>- 来ている! 待ち構えている。
木陰に羽織のすそを見つけた佐助は、どんなに緊張しただろう・・
佐助の胸の高鳴り・・緊張・・

>「もうよい」
>佐助はそう言われてから、二つ、三つ大きく櫓幅を切った。
そういわれても・・少しでも岸に近づけなければ・・
砂浜を歩くのは時間がかかる・・足がぬれる・・
ここに、佐助の、武蔵への思いをすごく感じました。
少しでも岸に近づけたい・・
自然にそうしてしまったのだと思いました。

>しぶきも上がらないほとほ、どぼっと、スネの隠れるあたりまで。
まだまだ砂が深かったのだと思います。
ざぶざぶ歩く武蔵の後姿・・
ずっと静かに進んでいた時間と空間が、急に「その時」にむけて動き出した・・
それだけでも想像以上の緊張があったと思います。
その上、武蔵は、砂や海水に足を取られながら、歩いている・・
命がかかっている、その時、その場に向う武蔵の後姿・・
岸はまだ先・・
佐助は心配を通り越して、もう本当にどうしていいか分からない状態だったのだと思いました。

そして、向こうから駆けてくる敵方。

>早く!
命がかかっている戦いの場面というのは、経験したことがないので、どれほど緊迫しているか、私の想像では追いつかないかもしれません。
まだ海水を歩く武蔵と、駆け寄る敵方の両方を見ていた佐助・・
どう考えても武蔵が不利な立ち居地。
この短い言葉の中に、短いだけに、その時の佐助の思い、緊迫した状況が伝わってくるように思いました。

>自分が真っ二つにされたかのように
私は佐助は凡人だと思います。
だからこそ、ここまで武蔵に寄り添い、でしゃばらず、戦いの前の緊張の中にある静かな時間を、武蔵と過ごせたのだと思います。
圧倒的不利な立ち居地に立った武蔵を見て、見ていられずうつぶしたのは、自分の身の危険も感じたかもしれませんが、それと同じほど、武蔵の身の危険も感じたのだと思いました。
それほど、どうみても、不利な状況だったのだと思います。

>お互いがお互いに、命を預けているのです。
「もうよい」という武蔵。
それでもごぐ佐助。
お互いが命を預けながら、お互いを気遣っている・・そんな風に思いました。

[C1017] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2006/05/08-01:50:39
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[C1015] >佐助は念じた…「早く」 

読んでいて、わたしも息を詰めながら、「早く!」と思いました。
はらはらして見ていられない・・
でも、見ずにいられない・・
佐助の気持ちが伝わってきます。
命令に背いて櫓を大きく切った佐助は、少しでも武蔵の不利な状況を避けたかったのだなと思います。

[C1014] >「早く!」

武蔵と佐助の目に映る光景は同じものなのに、まったく違ったものに見えていたように感じます。
すでに待ち構えている小次郎を前に、どう戦うかを知っているのは武蔵だけです。
先手を取られたような状況を描写するのには、違う視点の佐助によってその緊迫感がより伝わってくるようです。
佐助が武蔵の命令に背いて櫓を漕いだのも、少しでも砂浜近くまで送りたいという一心だったと思います。
あぁなんてこった・・・俺が漕いだのに遅れちまって・・・
これでは武蔵さまがやられちまう・・・
と思ったかどうかはわかりませんが、自分を責める気持ちと武蔵を思う心が「早く!」になったように思いました。

[C1013] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2006/05/07-22:37:34
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[C1009] 早く

 この場合の島における全ての場を見る視点として「早く」だったかもしれません。「早く」の後ろにつづく言葉の全てがぐるぐると佐助の頭と口のなかで旋廻して「早く」という言葉だけしか口をついででなかったのではないのかと思いました。何がなんだかわからないけど「早く」・・のような気がしました。
  • 2006/05/07-18:50:20
  • 投稿者 : yk
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[C1008] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2006/05/07-17:43:10
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[C1007] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2006/05/07-16:42:22
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[C1006]

935さんは現象を表面だけしか捉えていないかも。
武蔵は敵が現われた途端戦闘モードになり海に飛び込んだと解釈しています。
この時佐助を助けることなど頭にはないほど集中(無心)になっていたと解釈しています。

生死の狭間の葛藤を吉川なりに描写していると思いますね。
  • 2006/05/07-16:30:50
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[C1005] 佐助の存在

まるさんの[996]に100%同意します。 
私が思いますには、”場を共有する = 感情移入する”ではありません。
感情移入とは、たとえば、ヒロインになった気になるとか、高倉健(古くて
すみません)になったつもりで、肩で風を斬ってみたりを言うのでしょう。

この場面、佐助は剣豪武蔵になって、つまり武蔵に感情移入していたとは思
えません。 佐助は佐助の視点から、巌流島上陸の模様を観ていた、といって
いいと思います。 佐助は武蔵ではありません。 二人に個性の違いがあって
も当然です。 しかしながら、異質な二人であっても、その場を共有すること
は十分可能だと思いますが如何でしょうか。

さあ、岩流島の決闘が始まりました。 武蔵は小舟に乗ってやって来ます。
小舟を漕ぐのは佐助です。 それを察知した小次郎が、水際まで迫ります。
その真っ只中で、武蔵と佐助の違いを描写して、いったいどうするつもりなの
でしょう。 達人と凡人の違い? それが、この場面で問われていることでし
しょうか? 原作者の吉川英治が書きたかったのはそんなこと・・・?

武蔵と佐助は違う存在です。 一方は剣豪で、一方は先頭です。
性格だって違うでしょうし、佐助は凡人なのかもしれません。
しかしながら、この緊迫の場面を最も適切に表現するには、凡人・佐助の視点
がどうしても必要でした・・・しかも、武蔵と場を共有していたと思われる佐
助だからこそ、あの緊張感溢れる情景描写が生まれたのではないでしょうか。
仮にですが、佐助は恐怖心から「早く!」と呟いたことにしましょう。(笑)
(吉川英治は、あの世で怒っているかもしれないですが)
快く100歩譲りましょう。(笑×2)
でも、だからといって何でしょう? 何か凄いことが起きるのでしょうか?

佐助が怖がって、怖じ気づいて、震え上がった凡人でも、物語には何の影響も
ありません。 吉川英治はそのような佐助であっても、やはり佐助の視点で物
語を書いたと思います。 でなければ、活きた小説は書けません。

「宮本武蔵」に限らず、原作をテレビや映画が超えたためしが無い、という思
いを私は常々持っておりました。 その理由が、もりけんさんのお陰でわかり
ました。 テレビや映画では、①主役の視点、②ライバルの視点、③ナレーシ
ョンの視点ぐらいしか、手の内がなかったからではないでしょうか。
③のナレーションとは、言い換えれば”傍観者”の視点とも言えそうです。

例えば、武蔵が決闘当日、絵を描く場面がありますが、あれをナレーターが
「武蔵は筆を取り、絵を描き始めた・・・いつしか、没頭していた」と言い、
そのような映像が流れたとします。 それでも、何となく意味は伝わります。
しかし、もりけんさんが書かれたような、生死のかかった緊迫した状況下で
見せた武蔵のやさしさや、ワビサビみたいなものが本当に伝わるでしょうか?
やはり、傍観者的ナレーションは、場を共有したであろう佐助の視点には負
けるでしょう。

「早く!」の場面でも、同じことが言えると思います。
やはり、佐助という男の視点を通して語られているからこそ、物語が活き活
きと迫ってきます。 ですから、佐助はなくてはならない存在です。
実は、こんなこと、私は想像も出来ませんでしたから、やはり、もりけんさ
んは凄いという他ありません。 また、原作者の吉川英治も達人です。

そして、もし神の視点があるとすれば、佐助と武蔵は対等だと思います。
存在の価値に違いはありません。
ただの先頭・佐助がいるからこそ、武蔵とは何物なのかが表現可能なのです。
人間も神も、優れた物語が必要かもしれません。 たとえ、エンターティナ
ーであっても、より深く感動を覚える作品なら、誰だって満足します。
(神もそうかもしれません)
その意味においても、他のどんな意味においても、佐助は重要人物です。
劣った存在なんかじゃありません。

[C1004] >早く

じっと武蔵の姿を追う佐助の気持ちになってしまいました。
そんな戦いなんてどうでもいいから逃げようと駆け寄ってしまったのだと思いました。
でも武蔵は進んでいく、助けられない、
「早く・・」
佐助の気持ちを感じて苦しく思いました。

[C1003] それに

佐助をまきぞえにしたくないという気持ちがあったから、

ひざまでつかりながら、水辺をざぶざぶと行ったのでしょう・・・・・

追っ手がくるまでに船を漕いで佐助が逃げれるから・・・・

[C1002] ↓

助かりたいなら、敵がいる浜(浅瀬)に行かないでしょう。

沖にもどり、離れた桟橋に行くでしょうが・・・・・・・

[C1001] 補足

早くも佐助の焦りからの言葉。
無意識から発した言葉と思うけど
その真意は恐怖からだと思う。
  • 2006/05/07-14:58:11
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[C1000]

浅瀬に噛むまで突っ込んだのは恐怖で気が動転しているからと思うんだけどな~。

場の雰囲気に圧倒されているのが正しかったかも。
感情移入はしていないかもなあ。
  • 2006/05/07-14:52:50
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[C999] あの~

佐助は自分が助かりたい一心で、武蔵の命令を背き、
二つも三つも・・浅瀬に噛むまで船を前へ進めた?!
ちょっと、あり得ないでしょう・・。
あなた、理解力足りないんじゃない?!

感情移入だって、そんなあなたが思うものとは、
質が全く違うと思うよ。

あのさ、『佐助は念じた・・・「早く」』を読んで
あなたはどう思ったのよ。
あなたの感じた事を書けば?!
それだけで、いいよ。
  • 2006/05/07-14:34:26
  • 投稿者 : まる
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[C998] 付け加え

感情移入に日常でも簡単にできますよね。映画をみて泣いたり、主人公になった気分を味わったり。
それと同類ですよ。
  • 2006/05/07-13:51:10
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[C997]

場の雰囲気=危機迫る感覚でしょ~~ね。
自分が助かりたい一心ですべて行動しているような。
だから武蔵の命令に背くことをしたんでしょう。
佐助は凡人です。
  • 2006/05/07-13:46:13
  • 投稿者 :
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[C996] >「早く!」

佐助、武蔵双方の空気がピーンと張り詰めていている
様子が、恐ろしいほど伝わります。

>「早く!」
ただの一船頭ではないです。対等になっています。
確かに、武蔵は何も思っていないと思います。
目線、場、を共有している佐助の感情です。
感性が豊かで、場の雰囲気を感じ取れなければ
ここまで、感情移入は出来ないように思います。
佐助もまた、ただものではないです。
  • 2006/05/07-13:27:53
  • 投稿者 : まる
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[C995]

武蔵は小次郎しか眼中にない点から推測すると
武蔵と佐助は一身胴体なわけない。(早く)は第一に死にたくないからでた言葉。達人と凡人の違いを描写したものでしょう
  • 2006/05/07-13:00:32
  • 投稿者 :
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[C994] 読んでいて

私も「早く!」と思いました。
胸が苦しくなりました。
そしてやっぱり見ていられなくなると思いました。
 
武蔵の「もうよい」という言葉に従わずに浅瀬に乗り上げるまで漕ぎ進めた佐助は、武蔵が不利になるということしか頭になくて夢中で櫓を大きく切ったのだと思いました。

[C993] 「陸にあがってくれ」

という言葉がこのあとに続くのかなと思いました。
早くあがらないと、武蔵が不利になる、と思った。だから、その武蔵の前に小次郎が立ちふさがったとき、「もうだめだ、斬られる」と思い、船にうつぶせたと思います。

「早く」と念じた時点で、佐助ははじめて武蔵に「勝ってほしい」と願ったのかもしれないと思いました。

[C991]

>そして佐助は、単なる船頭ではなくなっています。
 武蔵の命令に背いて、櫓を漕いでしまいました

大旦那に船を漕ぐように言われる前から佐助の心は武蔵のかたわらにいたように思います。
二つの身体だけれど、魂がいっしょに寄り添っているように感じました。


>早く

水を掻き分けて歩く武蔵は佐助だった・・(言い方ヘンだけど)
自分の腹をばっさりと斬られたような痛みを感じてたのではないか。。。。


(自分に酔ってるとか言われそうですが。。(爆)
でも、本当に斬られたように痛くなるから身体って不思議です)

[C990] >なんてこったい・・・!(笑)

佐助の気持ち、痛いほど、わかります(ほんとかな?)
運命を共にし、未来を予感しながらも、ふいに訪れる何か・・・
「念じてしまう」とゆうのが、胸を打ちます。
たとえそれが、運命の範疇であったとしても、どこから
沸き上がるのかわからない、武蔵への忠誠心・・・。
思わず、ではないかもしれないけれど、深くその身を
案じる時・・・。
この物語のクライマックスとは別に存在する、とても
小さな物語に、なんか・・・とてつもなく愛着が湧いて
しまいました。
自分とは関係のないような物語の中にも、こうして
感じいることがある・・・とゆうのは、例えかけらでも
実体のない自分を重ね合わせているからかもしれません。



[C989]

>まだ磯の砂地までは水面20間もあった。
>佐助はそう言われてから、二つ、三つ大きく櫓幅を切った。

一つ一つの描写に息を呑みました。20間・・・計算したら約36メートルでした。長い距離です。しかも水の中。圧倒的に不利な状況なのだと思いました

佐助には一瞬の考える間もなかったのだと思いました。
絶対的上下関係と思われる時代に、「もうよい」と言われたにもかかわらず・・・佐助はでしゃばったわけではないと思います。とっさの判断だった。
そこには自分の保身の気持ちもなく、この状況にどう対応するか、これしかなかったのだと思いました。

>自分が真っ二つにされたかのように、船底へうつ伏してふるえていた。

佐助は外側から見ているだけです。同じ外側にいても、本当に心が外側にあったとしたら「自分が真っ二つに」と感じられないと思いました。スタコラ逃げてしまうと思います。

佐助の心はいつから武蔵に沿ったのだろうと思いました。大旦那から船頭を命じられた時から・・・でも、相手の武蔵も佐助と沿うことがなかったら、ここまでの関係にはならなかったのだと思いました。

舞台は生きるか死ぬか・・・です。私が日常において、佐助のように心を沿わせることができる時はあるだろうか・・・と考え込んでしまいました。

ところでスレッドテーマは「なんてこったい」です。佐助が我に返ったとき、一番最初に思うことは「あはは、なんてこったい」と思い、脱力すると思いました。

[C988] >お互いがお互いに、命を預けているのです。

鳥肌が立ちました。
 
一身胴体のような感じがします。

[C987] >佐助は念じた…「早く」

思わず、こちらまで早くって思ってしまいました。
映画を観ていると重なりました。
 >武蔵の命令に背いて、櫓を漕いでしまいました。」
しまったと思っときから佐助は我を忘れていると思いました。相手が水際にいるからこそ、櫓を漕いでしまった。命を預けあってなかったなら、舟は海に向かってるかもしれないと思います。我を忘れた状態ってなんでも出来ちゃうと思いました。物事に対してどうするしかなくそこにエゴはまったく無いんだと思いました。


  • 2006/05/07-11:01:38
  • 投稿者 : Ciel
  • URL
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[C985] >佐助は念じた…「早く」 

早く!

という佐助の内なる声は、とても鮮烈で・・
しかし繊細で・・
しかしはっきりと私の内部の届くような感じがしました。。

佐助の声でありながら、

その声は、いったい・・
どこから発せられたのだろうか・・
そして、どこを経由して、読者のこころに届いたのだろうか。。

と、ふと、不思議に思いました。

佐助の視点から発せられた・・
でも、
その声は、

佐助・・というひとりの人間という「個」の枠組みを超えてしまっているかもしれない・・と思いました。


>もう、上下の関係は無くなっていると思いました。
 
>お互いがお互いに、命を預けているのです。


佐助の視点は、武蔵を後ろから見た視点でもありました。


そのとき、佐助は、武蔵を包含し、
武蔵を命をかけて守っていたのだと思いました。

上下の枠組みが無くなり・・
視点が浮遊する。。

そして、お互いに命を預ける水平関係。。

直前まで、佐助の用意した女房のような綿入れぬくぬくと包まれていた武蔵。。

闘いの直前であっても、
その最中であっても、

そのぬくもりや、繊細のネットワークは、
結界となり、武蔵を守っていたのかもしれないと思いました。



[C984] >自分が真っ二つにされたかのように、船底へうつ伏してふるえていた。

ここでやっと我に返ったのかと思いました。
それまでは佐助は完全に武蔵の視点だったのだと思います。
他人事だったらここまでにならないと思いました。
映画やテレビではある特定の人物の視点で表現するのは難しいと思いました。
どうしても自分を外側に置いてしまいます。
いやむしろ、この場面は武蔵にばっかりに注意が行ってしまいます。
自分と他人を隔てている境界線とは一体何だろうかと思いました。
佐助は「これが自分だ」というものを持っていないのだと思いました。
職業の選択も結婚相手も身分制度で制限されているこの時代、
外側によって決められてしまっているため、
自分で決めないという時代背景もあるのかなと思いました。

[C983]

巌流島は一見とても静かだったのだろうと思いました。
そこで。。佐助は、淡々と漕ぎ、自分になり、櫂の先から巌流島になり、そして己でありながら、なぜか無心の武蔵にもなったのだ、それに沿ったのだ。。飛び出て届いたのだ。。と思いました。武蔵が無心だから沿えたのかもしれません。

その時そこで佐助という個人は抜け落ちてしまっているように思いました。佐助個人の生活とか幸福とか不幸とか。。そういう場所に佐助はいないのだと思いました。佐助は佐助でしかないのだけれども。

>佐助はもう見ていられなかった。自分が真っ二つにされたかのように、船底へうつ伏してふるえていた。

見ていられなかった。。うつ伏してしまった。。なんて入り込んでるんだろうと思いました。なんて感じやすい心と体なんだろうと思いました。そしてそれに身を預けることができた佐助はなんて。。弱々しくて心震えているんだろうと思いました。自分が飲まれたものに逆らわなかったというところがです。翻弄されたまま、ただそうあった。なんだか食べたいぐらい好きです。

人間は。。感じやすい体と心をもってるのだと思います。しかしそれを表に出せる人は少ないように思います。弱さ。。だからです。しかし弱さほど胸打たれることは無いと思いました。みんなホントは「弱い」んだと思いました。

[C982] >佐助は念じた…「早く」 

武蔵は佐助を気づかい、「もう、よい。」と、言ったのかと思いますが、佐助はこれから戦いを迎える武蔵と一心同体だったために、武蔵の命令に背き、船をこぎ、「早く」と念じたのだろうと思います。
自分の身の安全を確保することより、気持ちは一緒に戦っていたのだと思いました。
 
また、佐助の視点で描くことで、2人の様子を描くことが出来ると思いました。武蔵の視点では、自分のことは眼中にないでしょうから。。テレビや映画と違い、だい3者の視点というの必要だったのだろうと思います。

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